さえきやひろ「まほうのお誕生日ライブ」感想レポ

 

- 2023/08/16 -

さえきやひろ「まほうのお誕生日ライブ」がYouTubeにて配信 & 3rdオリジナル楽曲『ムーンクチュール』がリリースされた。

 

本記事では、今回のライブのレポ(本編&振り返り解説配信・その他への言及)とともに感想を綴っていく。
(※ライブ本編のことだけでなく、いろんな話に触れています。)

 

⇩未試聴の方は先にライブ本編の視聴を。

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(⇩振り返り解説配信)

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ライブ本編・振り返り解説配信ともに、コメント欄に「タイムスタンプ」を投稿しているので、気になったところだけでも覗いて見てもらえると嬉しい。

 

開幕・音声ゲスト「ぽこピー」


【ライブ本編】00:47~
【振り返り・解説】1:23:51~

 

「さえきやひろのお店」から出てきたぽこピーの会話から始まる

ライブ開幕、音声ゲストに「ぽこピー」が登場。
今回のライブ構成は「変身ヒーローショー」のような仕立てであると語られている。


「毎日素敵な衣装をオートクチュールで作っている小学生」さえきやひろ。

彼女のお店に来店したと思われるぽこピーの会話から「ショー」は始まる。

周知の関係性も活かされ、一気に世界観に引き込むような良い演出だ。
また、このショーの開幕をぽこピーが担うこと自体に感慨深ささえある。

 

「さえきやひろ」にとって「ぽこピー」は、さえきやひろとして初めての宿題・初めて自分以外の3Dモデリングを担当した相手であり、現在のような仕事の依頼を受ける体勢になった大きなきっかけである。

同時に「ぽこピー」にとって「さえきやひろ」は活動の上で今もなお欠かすことのできない重要なキーパーソンだ。

 

3D親子の関係に留まらず、
「さえきやひろ」は「ぽんぽこ」から影響を受けた部分があること、尊敬の念を抱いていることが一部語られたインタビューが過去にある。未読の方にはこちらもおすすめしたい。premium.kai-you.net

 

 

『たのしいきもち』


【ライブ本編】01:27~
【振り返り・解説】1:25:02~

 

「マジカルモデラーやひろ バースデーパーティーは月の下で」

わたし、さえきやひろ。毎日素敵な衣装をオートクチュールで作っている小学生!

でも、不思議なマウスを手にしてから生活は一変!どうなっちゃうの~?

 

タイトルロゴ(ロゴ制作:ことみちゃん)とともに始まったのは、
さえきやひろ1stオリジナル曲『たのしいきもち』。

 

振り返り配信にて、(曲調が)OPっぽいし、「お部屋で一人でものづくりをしている歌」ということでOPとして最適だと語られている

 

今まで販売はBOOTHのみであったため、この曲のことを知らない人も多かったかもしれないが、『たのしいきもち』はさえきやひろにとって重要な曲だ。

今回数年越しについに、各種音楽サービスでの配信が開始されたので是非たくさんの人に聴いて欲しい。

 

2018年当時の配信にて『たのしいきもち』発表の経緯・歌に込めた想いについて、涙ながらに語られている。こちらも機会があれば確認してみて欲しい。

 

『たのしいきもち』を聴いて、どこか胸に響くものがあったり…少しでもいいなと思える人であれば、さえきやひろのことを好きになれるのではないか?
そういう人にこそ、この曲を始めとする彼女のことをもっと知って欲しい。


少なくとも私の中ではそういう位置づけにある曲だ(だからこそ、今回の配信開始が本当に嬉しい)。

 

今後の彼女にどんな変化や成長があったとしても、決して揺らぐことはないであろう芯の大切な部分、そして温かさが詰まっていると思う。

 

 

最初の衣装は「セル美(セルジュニ美術学園)制服」。

振り返り配信にて、この衣装で登場した意図についても話している。

 

 

「変身バンク」


【ライブ本編】08:45~
【振り返り・解説】24:06~

 

後述の新衣装「マジカルモデラー」に着替える(変身する)際に登場した「変身バンク」。

youtube.com

「変身バンク」を制作したのは「デジタルおさななじみ」の「ぶきみちゃん」。

degiosa.wixsite.com

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デジタルおさななじみ(デジおさ)
さえきやひろ」「天死ちゃん」「ぶきみちゃん」「ルイス王子」の四名からなるVTuberグループ。グループ名はそれぞれメンバーの制作者(いわゆる親的存在)が元々知り合いで仲良しであることに由来する。

「ルイス王子」のVTuber活動引退に伴い、2021年をもって解散となった。
(といってもちょくちょく復活したり、普段からさえきやひろの配信ではデジおさの話が頻出している。)

 

この変身バンクについては、「さすがのクオリティ」と言う他ないだろう。

本来さえきやひろができるはずのないレベルのジャンプを繰り広げていたりと、遊び心もたくさんで何度見ても楽しい。

振り返り解説では、細かい解説コンテも紹介されているのでこちらも是非。

 

ぶきみちゃんと言えば、以前の配信で「手付けモーションの需要」について語っていたことが記憶に新しい。

youtu.be

たしかに、この「変身バンク」を見せられた後ではその説にも納得してしまう。

 

新衣装「マジカルモデラー


【ライブ本編】09:28~
【振り返り・解説】18:40~

 

「変身バンク」を経て、新衣装「マジカルモデラー」の登場。

Blender」ロゴ風のウィング、「UVマップ」のスカート、いつもの頭のほねっこの位置に「ボーン」、「ピボットポイント」のボタン等々…
3Dモデラーとして、モデリングソフト「Blender」に日頃より触れているさえきやひろ。

実に彼女らしい素敵な衣装だ。


(ちなみに、実は今年2月の配信で「羽の生えた新衣装」については既に言及されていた。まさかそれがBlenderのロゴのことだとは誰も思うまい。)

 

振り返り配信にて、衣装デザインについても詳しく語られた

(昨年『ムーンクチュール』(後述)の楽曲制作を依頼した際のテーマでもある「魔法」と照らし合わせつつ、)やりたいこととして「変身ヒロイン」というのはずっとあったらしい。

そして、自分が魔法少女になるなら、その活かされる特色・「自分の魔法はものづくり」である、と。

 

以前の配信で語られた「自身の衣装をデザインをする時に考えること」の話が思い出される。
曰く、「自分が "ごっこ遊び" でやりたいこと」に合わせて衣装を考えるのだとか。

今回の衣装デザインはまさにそういった面が強いように見える。

 

また、今回衣装を披露するためのステージ・ライブ構成も同様にかなり凝っているように思う(ライブステージについての解説構成についてBEYOOOOONDSのライブの影響を受けているらしい話)。

(⇩参考⇩)

ototoy.jp

 

「やりたいこと(テーマ・コンセプト)」、「やりたいことに合わせた衣装」、「全体を包むステージ・ストーリーの構成」これらがバランスよく調和されることで見応えのあるライブになったとでも言おうか。


(⇩今回、制作協力の「clocknote.」氏)

 

 

『ほねっこぱれーど』


【ライブ本編】11:00~
【振り返り・解説】1:25:24~

 

2曲目は、さえきやひろ2ndオリジナル楽曲『ほねっこぱれーど』。

 

『ほねっこぱれーど』は「FAKE TYPE.」との曲であり、そのMV(下記)の制作は映像制作チーム「PPP」。
「PPPって何?」という人は下記参照。

linkco.re

現時点で、「さえきやひろの曲」と言われればこの曲を思い浮かべる人が最も多いのではないだろうか。表立ったイベント(「さなやひクリスマス」「さなやひハロウィン」等)で披露されることも多かった。
ライブの中でも盛り上がりやすい名曲だと思う。

 

『ほねっこぱれーど』の初お披露目は「3周年記念ライブ」。

3周年ライブの振り返り配信にて、3周年ライブ(と「ヴんか祭」)によって、さえきやひろの第一期(「自分を好きになりたい・自分を愛する編」)を一区切りとし、これからは新しい目標の第二期が始まる、と話している。
 

 

 

余談かもしれないが、『ほねっこぱれーど』MVについて、私が個人的にとても好きなくだりに触れておく。

 

2018年6月の初配信にて「ワクワクさんみたいになりたかった」と語っているさえきやひろ

「ほねぱれMV」の冒頭にはワクワクさんの『つくってあそぼ』OPをオマージュしたシーンが存在する。

『ほねっこぱれーど』MVより、「ワクワクさんの『つくってあそぼ』OPのオマージュ」

「ほねぱれMV制作解説」より

外向きへの変化はありつつも、一貫して「ものづくりへの変わらない想い」が感じられる。

しかも、それが古くからの仲間「PPP」の間では、言葉を交わす必要がなくとも何かしら通じ合っているのだ。

 

とても良い…。

 

 

BIG GUEST 「名取さな」


【ライブ本編】15:45~
【振り返り・解説】1:09:32~

今回のライブのゲスト(BIG GUEST)はさえきやひろの3D娘でもある「名取さな」。

「ぽこピー」と同様に古くから親子の縁である「さなやひ(名取さな&さえきやひろ)」。
その関係性の最古は、さえきやひろデビュー最初期のツイートに名取さなが反応したことにまで遡る。

 

「さなやひクリスマス」「さなやひ3D(スポーツ)」「さなやひハロウィン」と回を重ねるごとに親交が深まっていることが見て取れる彼女らだが、さえきやひろのチャンネルへの名取さなのゲスト出演は今回が初。

 

さえきやひろが作った名取さな衣装に宿った「ものづくりパワー」を媒介に(?)、名取さなが召喚された。…BIG GUEST ととして。

文字通りのBIG GUEST 「名取さな」

 

あまり無理にこじつけるものでもないかもしれないが、なんだかグルグルの魔法「おともだち召喚」を少し思い出した。

 

 

『モンダイナイトリッパー!』


【ライブ本編】27:29~
【振り返り・解説】1:27:12~

名取さなのサイズが通常に戻った後の3曲目は、

「さなやひ」で歌い上げる『モンダイナイトリッパー!』(名取さなオリジナル楽曲)。

 

 

 


今回のライブで「名取さなのオリジナル楽曲」を歌うのはなかなか意外に思ったが、後日の振り返りにてその部分についても語られている(後述)。

「ほねぐみ」「せんせえ」どちらにとっても良いと思える素晴らしいものだった。

 

 

CM



ゲストが退場して、CMタイムに。

幕間に豪華なCM動画が3本上映された。

CM制作は「衛星ライト」くん

 

・「セルジュニ美術学園 リアル展示会」
【ライブ本編】32:33~
【振り返り・解説】41:22~

 

⇩ぽんぽこ24CMバージョン

 

(「セル美」とは)

www.youtube.com

 

・「さえきやひろ マジカルバースデーセット」
【ライブ本編】33:39~
【振り返り・解説】38:49~

 

2023年誕生日記念グッズセットの紹介CM。

個人的な注目はやはりお馴染みの「キラキラカード」。

前回の「カードアルバム」に引き続き今回は「カードホルダー」もある。

受注販売で直筆サイン入り複製ミニ色紙は驚いた(なかなか大変そう)。

 

 

・「Yahiro’s COSTUME COLLECTION Vol.2 制作決定

【ライブ本編】34:24~
【振り返り・解説】43:08~

 

さえきやひろ自身の衣装はもちろん、これまで依頼を受けてきた数々の活動者の衣装モデル・デザインが一堂に会する豪華本「Yahiro’s COSTUME COLLECTION」の第二弾。

さえきやひろのファンだけでなく、各関係者のファンにもおすすめしたい一品。
販売は来年を目途にとのことだが、続報に期待。

 

⇩vol.1はDL版のみ現在もBOOTHより購入可能。

saekiyahiro.booth.pm

 

 

『ムーンクチュール』初披露


 

・「さえきやひろ」と『魔法陣グルグル』について

昨年(2022年)のバースデーライブにて、『魔法陣グルグル』でお馴染み「衛藤ヒロユキ」先生こと「COGMEL」先生(音楽活動での名義)とのオリジナル楽曲の制作が発表された。

さえきやひろにとって『魔法陣グルグル』とはどういうものなのか?
単に「彼女にとってのバイブルである」と説明するのは簡単だが、それだけでは伝わらない部分も多いと思う。

今回、彼女がCOGMEL先生に楽曲制作の依頼をしたということが意味する大きさを、是非知ってもらいたい。

(少し長いが、)下記の切り抜き動画を用意しているので、よければ参照して欲しい。


「さえきやひろにとって魔法陣グルグルとは一体どういうものなのか、彼女がこれまで語ってきた想い」について。


今回、さえきやひろが衛藤ヒロユキ先生から頂いた「お誕生日イラスト」

彼女がそれを「家宝」と評したのも決して大げさな表現ではないことが分かるだろう。

 

 

・『ムーンクチュール』お披露目

『ムーンクチュール』お披露目の前に、これまで応援してくれた人たちへの感謝の言葉を改めて口にするさえきやひろ(テロップ付きスクショは上記切り抜き動画より)。

 

ワンピースの新衣装は、「月下美人」がテーマ・モチーフだという。

 

 

 

 

 




linkco.re

 

夜になって始まるの わたしだけのステージ
 Tatatata… ムーンクチュール

 

(『ムーンクチュール』歌詞より)

linkco.re

 

魔法陣グルグル』作中のあるエピソードが頭に思い浮かぶ。

魔法陣グルグル』2巻収録のエピソード。

「夜はあたしの時間でした」という台詞から始まる、

「ククリちゃん」と彼女の初めての友達「イルクちゃん」との物語。

 

この話は、さえきやひろ自身がグルグルの好きなエピソードとしても挙げている

(以下余談)

彼女がこのエピソードが好きと語ることは、ファンならとても納得がいくのではないだろうか。「解釈一致」と言ってもよい。
ここでは詳しく掘り下げないが、さえきやひろのあるパーソナリティを知ればそれが理解できるかもしれない。

この要素が垣間見える配信が割と最近にあったので、興味がある方に向けて紹介だけしておく⇩。

新クトゥルフ神話TRPG『カタシロ』 /PL:さえきやひろ #やひシロ - YouTube

 

グルグルのエピソードとこの曲はなんとなく重なるものも感じるけれど、

それはあくまで(こちら側としては)想像の域を出ない。

 

ものづくりをしている時は楽しいだけじゃなくて、寂しい気持ちになったり上手くいかないこと、そういったことも含めて『ムーンクチュール』を作ってもらったと語られている。
ライブの中での見せ方としては、そういうものづくりの一面もあること、
気持ちいいような寂しいような夜の感じを表現したくて、あのステージ・ライティングになった、という。
 

 

曲の解釈など人それぞれあるだろうし、本人の口から語られる以上の、あまり過ぎたことをこちらがどうこう言うのも忍びない。

今回、さえきやひろにとって大切なものであること、それ自体が大事なのだと思うし、

それをこちらも大切に聴きたい。

 

・「憧れ」が照らしてくれる

 

今回、告知の時点で新衣装チラ見せとともに髪型もおおよそ公開されていた。

ぶっちゃけた話、ある程度追っているファンなら
「おそらくここでCOGMEL先生との新曲がお披露目されるのではないか?」と予測を立てていたと思う。

 

他の人がどう思っていたかは知らないが、告知の段階で今回の髪型が「三つ編み」でないことが分かり、私は若干気にはなっていた。
(「さえきやひろの三つ編み」は「グルグルの『ククリちゃん』の三つ編み」に由来することがこれまでに明かされている。)

 

これについては振り返り配信にて、さえきやひろが明確に言及している

今回は衛藤先生から楽曲を頂いて

『憧れ』だけじゃない、今の自分として立ちたい。 

だから、ククリちゃんに憧れてしていた三つ編みを今回ほどいた、と(もちろんそれで好きな気持ちがなくなるわけじゃない)。

 

落ち着きがあって優しく、しかし同時に芯の強さも感じさせるような声色で、

彼女は語った。



彼女がここで「憧れ」という言葉を使ったことに、想いを馳せてしまう。

さえきやひろの大きな感情の要素の一つに「憧れ」という概念がある。

 

何かに憧れて、

それで自分も何かを為そうとしたり、

そうでなかったとしても自分を照らしてくれる、光。

 

今回は『ムーンクチュール』自体がさえきやひろを照らす月であると語られた。

 

意図したものなのか、やはり固よりそれだけ強い想いが心理にあるのか、

名取さなの『モンダイナイトリッパー!』を今回歌わせてもらったことに触れた際にも「憧れ」という言葉が出てきていた。

 

自分の部屋で一人でものづくりをしていた『たのしいきもち』の中にも、「憧れ」に対する想いを感じる。

「おえかき好き おうたも大好き
うん!よくばりなんだもん
憧ればかりじゃ もったいないよね

 

(『たのしいきもち』歌詞より)

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「憧れ」だけで止まらないというのは、その大事なものを捨てるわけじゃなくて。

一つの大きな夢みたいなことが叶っても、でもそれで終わりじゃなくて、それ自体が自分を照らしてくれてるものになって、背中を押してくれる。

そして、それは連鎖のように、違うものに・違う誰かに繋がっていくのかもしれない。

「憧れ」に照らされて、少しずつ、一歩ずつ前に進む彼女が。

これから歩んでいく景色はどんなものなんだろう。

どんな景色を見せてくれるんだろう。

 

そして願わくば、彼女自身がやがて誰かを照らすような月になって欲しいとも思う。

 

いや、もう既になっているとも言える。
少なくとも自分にとってはそういう存在でもあるから。

 

これまでいろんな生きづらさを抱えてきたであろう彼女が、

それでも生きていてくれて、本当によかった。

 

大きな節目を迎えたことに対して「おめでとう。」
そして「これからも。これからを、応援したい。」
そう強く思わせてくれるような素敵なバースデーだった。

 

 

『中の人』


【ライブ本編】49:47~
【振り返り・解説】1:26:42~

最後にまさかこの曲が出てくると予想できた者は誰一人としていなかっただろう。
終演直前に歌われたのは、「衛星ライト」くんのオリジナル曲『中の人』。

 

「衛星ライト」

2019年デビューのVTuber

分類で言うといわゆる「動画勢」に当たり、各方面の技術力も高い。

「セルジュニ美術学園(セル美)」では、さえきやひろと同じメンバーでもあり、デビュー順的には「先輩・後輩」的な見方もある。

 

(完全に余談だが、私は「ぽこピー」も参加していた「バーチャル紙コップ相撲」から彼を初めて知った。)

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※ちなみに、『中の人』のフル版が作られることが決まっている。

 

さえきやひろが今回のライブの中に「残しておきたかった視点」について

 

さえきやひろはクリエイターであると同時に、VTuberという自分自身が前に出る発信者でもある。

3周年記念の振り返りでは「自分で自分の人生を表現するものとしてVTuberとして活動している」と語っている

 

「ショー」として成りきった後に、それを作る側の視点もちゃんと残しておきたかった、という。

「みんなに見て欲しい自分」と、「みんなに見て欲しい自分になるために努力する自分」。

どちらも大切であり、その両面を表現するために楽曲『中の人』が相応しかった。

 

一人のクリエイター系VTuberのファンの率直な意見としては、もちろんそういった部分を含めて好きで、その人のことを応援しているのだ、と言いたい。

これはあくまで私個人の場合の話だが、私は「VTuber」という界隈・概念に特別詳しいわけでもないのだが、関わる人間に対して一定の敬意というものは持つようにしたいと考えている。

この界隈の概念、キャラクターやそれを作る人、それを愛する人との育み。

そう在ってくれて良かった、知れて良かったと思うものが多い。

界隈に対しては愛以前に感謝が強い。

 

少し話が逸れるが、「クリエイターとVTuberという在り方」について興味深い内容があった記事を、最後に紹介しておく。

(そもそも、記事内で「さえきやひろ」自体への言及も多いのでそこも面白い記事だ。)

premium.kai-you.net

 

エンドロール(クレジット)


【ライブ本編】51:45~
【振り返り・解説】1:35:01~

 

すべての演目が終了し、エンドロールが流れる。

今回のライブに関わった人たちの名前が順々に流れ、

最後には「ほねぐみのみんな」とのクレジット。

 

「ほねぐみ」というファンネームには、「さえきやひろの一部を構成し支える "骨組み" である」という意味も込められている。

 

さえきやひろは、ここまでこれたのは「みんなの魔法の力」、みんながいっぱい応援してくれたおかげとも話す

今回のライブショーでは、みんなの声援が魔法のパワーの源になる場面もあった。

 

彼女の骨組みとして在り続け、この魔法がずっと長く続きますように。

 

総合的な感想


 

まず第一に、「誕生日ライブ」・「新オリジナル楽曲」ともに自分の想像・期待を大きく超えてきた。

本人が最初から言っているが、相当頑張って準備していただろうことはその中身を覗けば一目瞭然だ。

2周年の記念放送では、3周年目の目標として「自信をつける」と自信なさげに口にしていたさえきやひろ

そんな彼女が、5年目のバースデーでは、たくさんの人の協力を借りながら

「今のさえきやひろ」として、主役としてステージに立った。

 

その姿からは元気と勇気をもらえるし、たのしいきもちも届く。

みんなを照らす魔法の光だと思う。